小説の結末の種類まとめ|代表的な7つのパターンを解説

創作ラボ
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小説の結末は、物語の印象を大きく左右する重要な要素である。同じ物語でも、どんな終わり方を選ぶかによって、まったく違う読後感となる。

しかし「小説の結末にはどんな種類があるのか?」「自分の物語はどんな型で終わらせるべきか?」という疑問は、多くの人が持つ悩みの一つでもある。

本記事では、小説でよく使われる代表的な結末の種類を7つに分類し、それぞれの特徴をシンプルにまとめた。結末の種類を知ることは、物語全体の方向性を決めるうえで大きな助けになる。

そこで、読者・筆者ともども「どんなラストが自分の物語に合うのか」「どの終わり方が読者に響くのか」を考えるヒントとして活用していただきたい。

小説の結末の種類

1.ハッピーエンド(幸福の達成)

登場人物が望んだ結末をつかみ、物語が前向きに閉じるタイプ。恋愛の成就、夢の実現、和解などが典型例。読者満足度が高く、普遍的に好まれる。

2.ビターエンド(喜びと痛みの混在)

成功と喪失が同時に訪れる終わり方。主人公は前に進むが、その裏で代償が生じる。現実的で余韻が残りやすく、テーマ性が強調される。

3.アンハッピーエンド(悲劇・破滅)

望む結果が得られず、悲劇的に幕を閉じるタイプ。重いテーマや心理ドラマで用いられ、読者に強烈な印象を残す。

4.オープンエンド(余白のある終わり方)

物語の“答え”を断定せず、読者に解釈を委ねるタイプ。未来への暗示や結論をぼかす描写などが特徴。余韻を重視した作品と相性がよい。

5.円環構造(冒頭に戻る終わり)

ラストで冒頭と呼応する構造。主人公が同じ場所に戻る/同じ景色を見るなど、物語の循環を意識した形。テーマが強く浮き上がる。

6.どんでん返し型(真相露呈・反転)

ラストで物語の前提が反転する終わり方。推理小説やサスペンスに多いが、一般小説でも使われる。強いインパクトがある一方、整合性が求められる。

7.選択提示型(主人公の決断で終わる)

物語の未来を描かず、“選択した瞬間”で終わる型。旅立ち・別れ・告白・挑戦の直前など。読者の想像力を刺激し、テーマとも響き合う終わり方。

まとめ

小説の結末には多くの種類がある。その中で、作品のテーマや主人公の成長ともっとも響き合う終わり方の選択が大切だと考えられる。

まずは今回紹介した7つの型の中から、自分の物語に近いものを探し、それを軸にラストの方向性を決めてみてはどうだろうか。

さらに「どのように書けば美しい結末になるのか」「テーマとラストをどう結びつけるのか」を深めたい方は、結末の書き方(考え方)の記事 もぜひ参考にして頂きたい。物語の“最後の問い”をどう読者に手渡すかが、結末の質を決めるはず。

以上

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