読書が続かない、と感じたことはないだろうか。
買った本を途中まで読んで、そのまま机の上に置きっぱなしになっている。最初の数ページは読めても、気づけばスマートフォンに手が伸びてしまう。そんな自分を見て、「やっぱり自分は読書に向いていないのかもしれない」と思ってしまう人も少なくない。
インターネットで「読書 続かない」と検索すると、集中力の問題や習慣化のコツなど、さまざまな対処法が紹介されている。けれど、本当に問題なのは、読書が続かない“自分”なのだろうか。まずは一般的に語られている通説から整理してみたい。
通説|読書が続かない理由として語られていること
一般的に、読書が続かない理由は「意志の弱さ」や「集中力の不足」として説明されることが多い。現代はスマートフォンや動画配信サービスなど、刺激の強いコンテンツにあふれている。文字をじっくり読む行為は、それらと比べて即効性が低く、どうしても後回しになりやすいと言われる。
また、「本の選び方が間違っている」という指摘もある。難しすぎる本や、自分の関心と合っていないジャンルを選んでしまうと、途中で読むのが苦しくなる。だからこそ、まずは薄い本から始める、好きなテーマを選ぶ、毎日少しずつ読む時間を決める、といった習慣化の方法が紹介されることが多い。
さらに、読書は「継続してこそ意味がある」という前提もある。毎日読むことで思考力が鍛えられる、知識が積み重なる、といった説明がなされる。そのため、続かない状態はどこか未完成で、改善すべきもののように語られがちだ。
こうした通説に共通しているのは、読書が続かない原因を読者側の問題として捉える視点である。しかし本当に、それだけなのだろうか。
読書が続かないことを否定してはいけない
正直、読書は続かない。本当に続かないのである。しかし、他の娯楽が多いからというのは少し違うような気もしている。
そもそも読書をするには、本を開かなければならない。電子書籍ならアプリを立ち上げなければならない。それが億劫になってしまうのだ。
どうしてだろうか?
それは、読書というと――
『よし集中するぞ!』
と、無意識のうちにも決断を迫られるからに他ならない。もちろん、読書をすると脳も安らぐし、目もそれほど疲れない。すぅーと眠れるだろうし、刺激で気が滅入ることも少ないだろう。
しかし、それは聞いたこともあるし、もしかしたら知っている人も多いかもしれない。
それでも読書が続かない理由は、日常であらゆる決断を迫られる中、余暇の時間でも決断を迫られたくないのだろうと考えている。
さらには、読書をするという行為を神格化して、読書が続かないことを卑下する風潮もよくないのかもしれない。
だから、続かないことを否定してはいけない。
出来れば棚に、あるいは端末に手を伸ばしてみるくらいの感覚で向き合ってみるのがより良い付き合い方ではないかと、筆者は思っている。
これは作家でありながら、読書が続かない筆者の体験談。私も、今日は手を伸ばしてみようと思っている。
まとめ|読書が続かないときの向き合い方
今回は、読書が続かない理由を通説と筆者の考えをまとめてみた。
読書が続かないことを責めてはいけない。
読書を続けることを神格化するなんて以ての外。
ただ手を伸ばしてみる。
そんな軽い気持ちで向き合ってみるのが、心地よく付き合える秘訣なのかもしれない。
以上
-120x68.jpg)