物語を読んでいて、共感できないと感じたことはないだろうか。
その人の気持ちが理解できなかったり、行動に違和感を覚えたりして、物語に入り込めないこともある。
周りの人が「感動した」と言っている作品でも、自分だけが何も感じられなかったという経験をした人もいるかもしれない。そうしたとき、「自分は物語を楽しめないのではないか」と不安になることもあるだろう。
しかし、物語に共感できない理由は、単純な読解力や感受性の問題だけではない。むしろ、物語の構造や読み手との関係によって生まれるものでもある。
今回は「物語に共感できない理由」について、よく言われている通説を整理してみたい。
物語に共感できない理由(よく言われる通説)
物語に共感できない理由として、一般的にはいくつかの要因が挙げられている。
- 登場人物の感情や背景が理解しにくいこと
人物の考えや行動の理由が十分に描かれていない場合、読者はその感情を捉えにくくなり、共感が生まれにくくなるとされている。 - 読者自身の経験と結びつきにくいこと
物語の状況や登場人物の立場が、自分の経験から大きく離れていると、感情を重ね合わせることが難しくなり、共感しづらくなると考えられている。 - 物語の状況や関係性が把握しにくいこと
登場人物同士の関係や物語の前提が分かりにくい場合、誰にどのように感情を向ければよいのかが曖昧になり、共感が生まれにくくなることがある。 - 感情の流れに違和感があること
出来事と登場人物の感情の変化が自然に繋がっていないと、読者は納得しづらくなり、感情に入り込むことが難しくなる。
このように、物語に共感できない理由には、人物描写や状況理解、読者の経験など、さまざまな要因が関係していると考えられている。
物語に共感できない理由(筆者の場合)
私が物語に共感できない理由。それは前項で述べた通説で大枠は網羅されている。
しかし――
物語の中だけでなく、物語の外にも理由があるのではないか。
そこで私は通説に一つ付け加えたい。作者の意図が滲み出ているケースもあると。
このシーンでは感動させよう、このセリフでキャラクター性を創ろうなど、作者に意図はさまざまあると考えられる。これらの場合、私は自然に物語が進んでいれば、特に気にすることもない。
だけど、物語以外のところの意図を感じると一気に共感から遠いところに行ってしまうように感じるのだ。
たとえば、作者が物語以外の事柄(承認欲求など)を求めていると感じると、共感したくても、共感できなくなる。
つまりは物語に共感できない理由は、物語と関係のない筆者の意図が筆者や読者の力量以上に深く関わっているのではないかと、推察している。
【著者ノート】
共感できないこともある。
それでも、気づけば時間を忘れていることもある。
そんな思考の断片はこちらに置いておきます。
まとめ
今回は物語に共感できない理由として、通説と共に筆者の意見を述べた。
物語の共感は、物語の中でしか生まれない。
仮にそれ以外の意図が滲んでいるのであれば、
いつの間にかノイズとなって共感を阻害する。
みなさんはどうだろうか?
私も、私の物語ではそうならないように肝に銘じたいと思っている。
以上
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